感染症の知識

万が一海外で感染症にかかった場合を考えた上、あらかじめ日記に対処法を記述しておくといいのではないかと思った。
そこで、ダイヤモンド社の『地球の歩き方』から、感染症の知識のページだけを少し引用させてもらうことにする。

狂犬病(Rabies)
潜伏期間:1、2ヶ月
初期症状:頭痛、発熱、かゆみ。症状が出たときには手遅れ!

発病したら最後、数日以内にほぼ100%死亡する。アメリカでの感染例がもっとも多いのがコウモリ、アライグマ、スカンクだが、リスや狐などすべての哺乳類が感染源となる。
狂犬病を発症した動物は攻撃的に鳴っているので、何もしてないのに突然噛み付かれることがある。コウモリのような小動物の場合、蚊に刺された用な小さな傷しか残らずに、見過ごしてしまうことがあるので注意。コウモリが人間にぶつかってきたり、手の届くところに至ら、狂犬病を疑うべきだ。
アメリカで動物に噛まれたら、すぐに石鹸と水で傷口を丁寧に洗い、一刻も早く病院に行き、必ずその日のうちに狂犬病破傷風のワクチンを接種してもらおう。噛まれた当日から90日後まで、6回ワクチンを接種することで発症の確率を大幅に減らすことができる。

破傷風(Tetanus)
潜伏期間:3〜21日
初期症状:首筋や肩がこる、寝汗をかく、口が開けにくくなる、顔がひきつる

世界中に分布する感染症。傷口に土、木屑、砂利などが付いて感染する。重症になると激痛を伴う強直性けいれん、呼吸困難等を起す。致死率40%。子供の頃に3種混合ワクチンを接種してから10年以上立っている人は、旅行前に追加接種しておくと安心。


ペスト(Plague)
潜伏期間:2〜7日
初期症状:突然の高熱、筋肉痛、嘔吐、リンパ節肥大など。

その昔、ヨーロッパなどで2500万人の犠牲者を出したと言われるペストは、現在でもロッキー地方、ニューメキシコアリゾナ、カリフォルニアなどで発生している。2007年にはグランドキャニオンで生物学者がペストによって急死した。
飲みによる感染が8割を占めるが、ダニに刺されたり、リスやプレーレードッグなどとの接触、弱っている動物や死体に手を触れるなどが原因で感染することもある。
現在は早期に治療を受ければ完治するが、治療開始が遅れると発症後一週間以内にほとんど死亡する。

ライム病(Lyme Borreliosis)
潜伏期間:数日、数週間
初期症状:刺された場所の紅斑、発熱など

アメリカでは春から秋にかけて北西部やカナダに多く発生する。まだにから感染する。ダニが人の体について吸血を初めてから感染までに24時間以上かかると言われているので、森や野原をハイキングした日には、入浴時に全身をチェックするといい。ダニを見つけた場合、上手に撮らないとかえって危険なので、病院でとってもらおう。し同じく方向の高い地方でダニから感染するものにロッキー山紅斑熱、コロラドダニ熱がある。


コクシジオイデ病(Coccidioidomycosis)
潜伏期間:一週間〜数十年
初期症状:せき、関節痛、胸痛、発熱、頭痛

西武砂漠地帯の風土病。カリフォルニア、ネバダアリゾナ、ユタ、ニューメキシコに多く、年に約10万人が感染していると言われる。valley fever, desert feverとも呼ばれる。
コクシジオイデスは湿度の低い場所を好むカビの一種で、その毒性はペストに匹敵する。土の表面にいるカビ(真菌)の萌芽が強風、土木工事等で空中に舞い上がり、これを吸い込んで肺感染を起す。吸い込んだ人の役4割が発症し、ほとんどは風邪のような症状だけで治るが、200人に1人程度、全身に広がるケースがあり、その半数が死亡する。中には20年後に発病するタイプもある。傷口から感染した場合は花キャベツのような腫瘤となる。2001年には宮風の中、砂漠で競技を行った世界模型飛行機大会の参加者に集団発生した。
万日、常気のような症状が出た場合、意志にアメリカ西部の砂漠地帯で砂埃を吸い込んだことを申告し、コクシジオイデス病の検査を受けよう。2006年にも2人の日本人が発病している。

ハンタウィルス肺症候群(Hantavirus Pulmonary Syndrome)
潜伏期間:1〜2週間
初期症状:発熱、咳、筋肉痛、呼吸困難

ねずみの糞尿から飛散したウイルスを吸い込んで感染する。肺水腫に進むと24時間以内に死亡する。致死率40%以上で、成人男性に多い、1993年にナバホ族居留地で流行した以後、全米で130人以上が死亡している。リスやねずみに接触しないこと。また、衛生状態の悪そうな店は避けよう。キャンプなどの際、ねずみが近寄らないよう、食品の保管に気をつけよう。

エストナイルウイスル(West Nile Virus)
潜伏期間:2〜15日
初期症状:39℃以上の急激な発熱、異常な精神状態、頭痛、項や背中の痛み、手足の筋力低下など

ヨーロッパや等七ジアで散発的に流行していた感染症だが、1999年にニューヨーク市内で流行して以後、わずか数年で全米に拡大。2006年には43州で4296人の患者が確認され、うち177人が死亡した。9月頃に急激に患者が増えるのが特徴。
ウイスルに感染しても約8割の人は無症状。残り2割が高熱などの症状を呈するが、一週間ほどの治療で直る。50歳以上の人や子供、免疫力が落ちている人は重くないりやすい。
感染源は蚊だ。予防法は蚊に刺されないこと。虫除けスプレーのしようと、白っぽいすくそうや長袖シャツがおすすめ。
万一、蟹刺されてから数日後に上記のような症状が現れたら、すぐに病院で診療を受けよう。

サル痘(Monkeypox)
潜伏期間:7〜21日
初期症状:頭痛、発熱、リンパ腺の腫れ

溢れかでまれに見られる感染症だったが、2003年にアメれかで初めての患者が確認された。
プレーリードッグなどの小動物の飼い主を中心に、71人の患者が発生。症状は天然痘に似ていて、種痘はサル痘にも有効。致死率は1%以下。